スペイサイドの名門、アベラワー。世界販売数量のランキングでも上位に入る人気ブランドです。店頭では「12年ダブルカスク」と「アブーナ」が並びますが、性格はまったく違います。この記事を読むと、アベラワー蒸留所の成り立ちと味わいの特徴、最初の1本の選び方がわかります。
最初の1本は「12年ダブルカスク」、濃厚さを求めるなら「アブーナ」
アベラワーは、スコットランド・スペイサイドで1879年に創業した蒸留所です。入門にはバーボン樽とシェリー樽の2種類で熟成した12年ダブルカスク、濃い味わいを求める人には樽出し強さのアブーナが向いています。
アベラワー蒸留所の基本情報
- 所在地:スコットランド・スペイサイド地方アベラワー村(ベン・リネス山の近く)
- 創業:1879年(ジェームズ・フレミングが設立)
- 運営:シーバスブラザーズ社(ペルノ・リカール傘下)
- 名前の由来:ゲール語で「はしゃぐ小川の河口」を意味するとされる
- 世界販売数量:2017年の集計でシングルモルト第9位(約29万7,000ケース)
村に愛された創業者と、「ダブルカスク」という選択
創業者のジェームズ・フレミングは、1892年に蒸留所を手放したあと、財産を地域のために遺しました。村のビクトリア橋(通称ペニーブリッジ)の建設にも資金が使われ、1902年に完成しました。
味づくりの要は、樽の使い分けです。熟成の主役は主にアメリカンオークのバーボン樽で、そこにシェリー樽を組み合わせるのがアベラワーの得意技。12年ダブルカスクは、この2種類の樽で熟成させた原酒が生む、まろやかな甘さが持ち味です。
味わいの特徴:トフィーのような甘さと、力強いアブーナ
12年ダブルカスクは、トフィー(キャラメル)やドライフルーツを思わせる甘さに、スパイスの余韻が続く味わいです。
一方のアブーナは、ゲール語で「原点」を意味します。シェリー樽で熟成し、加水せず樽出しの強さで瓶詰めしたボトルで、ダークチョコレートのような濃い甘みが特徴。アルコール度数はバッチごとに異なり、60度前後になります。
代表的なボトルラインナップと価格帯の目安
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アベラワー 12年 ダブルカスク マチュアード
アベラワーの入門にぴったりの定番ボトル。目安価格は5,000〜6,000円前後。
アベラワー アブーナ
シェリー樽熟成を樽出しの強さで味わう上位ボトル。目安価格は10,000円前後〜。
その他のボトル:16年・18年のダブルカスクもあります。価格・在庫が変動しやすいためリンクは省略しています。
(価格・在庫は変動します。最新の価格はリンク先でご確認ください)
飲んでみた感想
優しいシェリー樽の香りと甘み。シェリー樽を感じながらどこかフルーティーな味わいも感じる。
どんな人・どんなシーンにおすすめか
- 甘くてまろやかな、飲みやすいシェリー系を試してみたい人
- 12年を飲み慣れたあと、樽出しの濃い味わいにも挑戦したい人
- 同じ蒸留所で、加水した味と樽出しの味を飲み比べたい人
まとめ
アベラワーは、バーボン樽とシェリー樽の使い分けで、まろやかな甘さを生み出す蒸留所です。まずは12年ダブルカスクで基本の味を知り、慣れてきたらアブーナで樽出しの力強さを体験してみてはいかがでしょうか。
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※アイキャッチ画像:「Aberlour a’bunadh batch 17」by Björn Rath(Wikimedia Commons/Copyrighted free use)。写真はアブーナのボトルです。




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